現地レポート

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スカイトレイン

2014/12/22

バンクーバー滞在中、公共交通機関トランスリンク(シーバス、スカイトレイン、市バス)を利用すると格安で移動できると共に、バンクーバー市民の日々の生活も覗けると思います。

 

前回のシーバスに続いて今回はスカイトレインについて、ご紹介します。

 

先ず、スカイトレイン改札口にあるこちらのゲート、コンパスカード(Compass Card)という電子カード乗車券を使うもの(日本のSUICA、PASMOのようなカード)ですが、ご覧のようにバーは上がったままで現在使用されていません(ごく一部の人はこのカードを既に使用していますが、今の時点で観光客の方が手に入れることはないと思います)。スムーズにカード課金される技術的な問題がまだ解決されていないようで実施が予定より大幅に遅れています。このゲートが問題なく使われ始めたら、直ぐにこちらのブログでご報告させて頂きますが来夏以降になりそうです。

※改札がありませんので、チケットを見せずに驚くほど簡単にスカイトレインに乗れてしまいますが、時々車内、出口などでチケットのチェックがあり、不正が見つかると173ドルの罰金となりますので必ずチケットを購入されて乗車されるようにしてください。

 

名称はスカイトレイン(SKYTRAIN)ですが、ダウンタウン内は主に地下鉄のように地中を走り、名前のように空を見ながら野外を走るのは主に郊外に出てからでほとんど高架を走ります。コンピューター制御で自動運転なので、車両の一番前に乗ると目の前に景色が広がり運転士気分です、ぜひお試しください。

 

トランスリンクの料金は3つのゾーンに分かれていて、そのゾーンをまたいで移動するかによって変わります。同じゾーン内でしたら2.75ドル、2ゾーンにまたがると4.00ドル、3ゾーンでは5.50ドルとなります。90分以内でしたら、スカイトレイン、シーバス、市バスの乗り降りが可能です。平日の午後6時半以降、土日、祭日はゾーン制が無くなりますので、どこまで行っても2.75ドルです。Concession と呼ばれ5才~13才、65才以上の方には割引料金もあります。

 

スカイトレインは3路線あり全てダウンタウンの北側に位置するウォーターフロント駅を発着していますので、基本各駅ではウォーターフロント駅行きか反対方向行きかです。

エキスポライン
1986年に開催されたバンクーバーエキスポ時に完成し、ダウンタウン、ウォーターフロント駅からサレー地区に伸びる路線です。このエキスポラインのみ3つのゾーンを走ります。

ミレニアムライン
ダウンタウン、ウォーターフロント駅からニューウェストミンスターのコロンビア駅まではエキスポラインと同じ路線を走りますが、その後北に進みローヒッド・タウンセンター、ブレンドウッド・タウンセンターなどを通り、ぐるっとまわってコマーシャル・ブロードウェイ駅まで戻り(最初に通過したホームとは違います)その次のVCCクラーク駅が終点です(VCCクラーク駅からは将来UBC、ブリティシュコロンビア大学へ伸びるスカイトレインの路線が計画されています)。

カナダライン
バンクーバー冬季五輪時に完成したもっとも新しい路線で、ダウンタウン、ウォーターフロント駅からバンクーバー国際空港駅、リッチモンド市の中心地まで行く便が交互に走っています。ホームに入ってくる車両がどちらかは電子案内版で確認でき、ホームではアナウンスもあります(ダウンタウン方面からブリッジポート駅までは、空港行き、リッチモンド・ブリッジハウス行き共に同じ駅に停まります)。

 

このカナダラインですが、バンクーバー国際空港駅およびその近くの3駅から発券機を使って乗車券を購入すると空港税5ドルが余計に加算されます。ややこしいのですが、空港へ着く便、時間内で有効なチケット、回数券(FareSaver Tickets )、定期券(Monthly Pass)を使用する場合は空港税が不要です。ですので、ここに住む私たちは友人などを出迎え見送りにカナダラインを使って空港へ行く場合、発券から90分以内で帰りのスカイトレインに乗ってしまうか、回数券を使う人が多いです(ちなみに以前運行していた空港行きの市バスは現在ありません)。 日本から来られた場合、あらかじめ回数券を持っていることは無いと思いますが、空港内のセブンイレブンで購入することが出来ます。ご家族、友人など複数の人で使うとお得です。ただこのセブンイレブンは国内線ターミナル1階にあるので、国際線ターミナルから少し歩かねばならないのが難点です。

 

1ゾーンの回数券は10枚綴りでは21.00ドルとかなりお得なうえ、お釣りがもらえなくコインしか使用できない市バスに乗るときにも使用できるので持っていると便利です。有効期限もありません。
※先に述べたコンパスカードが全線で使用されるようになると、この回数券は使用できなくなりますが、その金額分はコンパスカードに課金できるとトランスリンク社のホームページに記されています。

空港からダウンタウンまでは2ゾーンですが、必ずしも2ゾーン用の回数券(31.50ドル)を購入することはありません。券売機で1ゾーン用のチケットを入れ差額の1.25ドルを課金すれば、2ゾーンのチケットが発券されます。午後6時半過ぎ、週末はゾーン制も関係なくなりますので、1ゾーンチケットの方が後々使うことも多いと思います、課金する必要のない場合は券売機の横にあるVaildatorという機械にFareSaver Ticketを入れ時刻を刻印してからご乗車ください。

 

さて、これら券売機ですが、日本ではお金を入れてから行く先のボタンを押しますが、こちらは先ず行き先(ゾーン)を押します。そうすると料金が表示され、次に現金、デビットカード、クレジットカードのどれで支払いか?の表示がされます、現金でしたらCASHを押してから、お金を投入します。しかしながら発券機によってはデビットカード、クレジットの表示のみで、CASHのボタンが出ないものがあります(シティーセンター駅など)。それらの機械ではそのまま現金を投入すれば大丈夫です。お札は20ドル札まで使えますが、お釣りは全てコインです。 チケット発券と共に時刻が刻印されてしまいますので、日本のように買い置きは出来ません。 発券機には他言語表示(Other Language)もあり、日本語表示のボタンもあります。

 

スカイトレインは始発、終電時間以外のスケジュールは無く、昼間は3~5分おきで発着していますので、上記3路線を上手く使うとメトロタウンやリッチモンド、サレーのモールをはじめ様々な所へ容易に行くことが出来ます。
1日券(Daypass)は9.75ドルです。平日の昼間ダウンタウンからサレーへ行き、帰りもスカイトレインを使うと5.50ドルの3ゾーン券を2度買うことになりますので、1日券のほうがお得です。この1日乗り放題のDaypass(デイ・パス)はセブンイレブン、ロンドン・ドラッグスなどでも購入可能な他、発券機(空港駅内をのぞく)でも購入できます。もちろん、この1日券は市バス、シーバスにも使用可能です。

次は細かなことですが、乗り継ぎで迷っている観光客をよく見かけますので一応記しておきます。空港からメインストリート・サイエンスワールド駅へスカイトレインで向かい、その駅直ぐそばのグレイハウンド、BCトランジットのバス・ディーポ、そして大陸横断鉄道の発着駅でもあるバンクーバー・パシフィック・セントラル駅へ行かれる場合、地図を見るとカナダラインに乗りバンクーバー・シティーセンター駅で乗り換え、エキスポもしくはミレニアムラインで向かうのが良さそうですが、このシティーセンター駅とグランビル駅は上手く繋がっておらず、1度外に出るか、デパート内を移動せねばなりません。どこまで乗ってもゾーン内の料金は変わりませんので、シティセンター駅で乗り換えず、もうひとつ先の終点であるウォーターフロント駅まで行き、そこで乗り換えエキスポラインなどで向かう方法があります。こちらもウォーターフロント駅でホームの乗り換えはありますが、シティーセンター駅、グランビル駅で乗り換えるより、このルートの方が分かりやすく階段なども少なく、大きなお荷物を持った方は移動が容易だと思います。空港からダウンタウン経由でメトロタウン、サレーなどへ行かれるときも同様です。

 

スカイトレイン駅などにあるエスカレーターですが、こちらでは立つ位置は右側で、急ぐ人は左側を歩くようになっています。大阪などの駅と同じで関西の方はいつものままですが、関東からお越しの方は普段の反対となります。
最後に日本との違いをもうひとつ、どの駅にも治安上公衆トイレはありませんのでご注意ください。

斉藤 光一 Koichi Saito
長野県出身、バンクーバー在住。写真家としてBC州を中心に活動中。
各書籍、雑誌の撮影をはじめ、両陛下カナダご滞在からベッカム親善試合撮影まで撮影は多岐にわたる。近年はバンクーバーに住むペットの撮影に力を入れている。
www.k-graphicphoto.com