現地レポート

現地レポートでは、カナダ、ブリティッシュ・コロンビア州(BC州)からのリアルタイムなレポートをお伝えします。現地での体験談や、BC州を知り尽くした日本人移住者のレポートなど、BC州のトレンドをいち早くキャッチでき、旅の参考にもしていただけます。皆さんのコメント投稿も受け付けていますので、ぜひチェックしてください!

アグリー・セーター

2014/12/17

アグリーセーター(Ugly Sweater)とは、その名の通り“ダサイ柄のセーター”ですが、数年前からこの時期バンクーバーでちょっとしたブームなのです。街角でもアグリーセーター販売のスタンドを何ヶ所かで見かけます。そしてその名がつけられたバンクーバーの地ビールもリカーショップで販売されています。スポーツ店では、アイスホッケーチームやフットボールチームの派手なセーターが販売されていて、地元バンクーバーカナックスのセーターは長らく品切れ状態が続いています。

 
 
クリスマスプレゼントにと、お婆ちゃんが時間を掛け一生懸命編んでくれたセーター。だけどちょっと柄や色のセンスが・・・でもせっかく編んでくれたので、着ないと申し訳ない・・・そんな人もいるのかもしれません。そこを逆手に取って、アグリーセーターを流行らせようという感じでしょうか。


この時期年末にかけ日本では忘年会が行なわれると思いますが、こちらはクリスマス会が盛んです。友人同士だけでなく、年に1度この時期は会社、学校単位でも行なわれます。そんなとき、このアグリーセーターを着て場を盛り上げようなんて人も増えてきたようです。毎年クリスマスの日は家族全員アグリーセーターを着て集まる家族もあるようです。


それをイベントにしてチャリティーをしようというのがバンクーバーっ子です。公式なHPもあります。アグリーセーターのブームを、ここバンクーバーから発信しカナダ全国に、そして世界に広げていきたいとのことです。
http://nowthatsugly.com/

 
 
いくつかあるチャリティーイベントのひとつ「アグリーセーター・ダッシュ・5㎞ラン」(Ugly Sweater Dash 5km Run)が先日バンクーバーのオリンピック・ビレッジで開催されました。アグリーセーターを着て5キロ走るだけですが、バンクーバーは普段地味な装いの人が多いだけに、アグリーセーターは派手で、とにかく目立ちます。オリンピック・ビレッジにある大きなスズメのモニュメントも赤いケープを身につけてイベントを盛り上げています。参加費、寄付されたお金は子供たちをサポートするChildren’s Wish の団体に寄付されます。ちなみに先ほど紹介したビールも6パックに1ドルがチャリティーに寄付されます。

 

5キロ・ランと称していますが、レース後の表彰は1番アグリーなセーターを着ている人、子供、団体の部門のみで、タイムを競うものではありません。 走り出す前の準備体操もストレッチというより、音楽に合わせたダンスのようで皆さん楽しそうです。

 
 
アイスホッケーチームのバンクーバージャイアンツのマスコットを先頭にダミーの雪の中をスタートです。今年でまだ2回目ということで参加者はあまり多くないのですが、皆さん派手な格好をしているので街中でも目立ちます。

 

そして多分日本人として唯一参加されたのはワーキングホリデーでバンクーバーに滞在中の真愛さんと亜里沙さん。このイベントのことをクリスマス・マーケット会場で知ったそうで、参加はなんと前夜遅く突然決めたそうです。アグリーとは言えませんがお二人の格好は中々決まっていると思います。

 

鹿児島、熊本と、お二人とも同じ九州出身で、こちらのバイト先で偶然知り合い、今では一緒にアメリカ旅行するほどの仲だそうです。

 
 
5キロを走り終えたお二人の感想は、“道行く人が声援してくれてとても楽しかった、参加して良かったです!”と充実感いっぱいでした。


レース後は皆さん和気あいあいで記念写真を撮る様子があちこちで見られました。

 
 

お二人のようにワーキングホリデービザで現在カナダに滞在中、そしてこれからカナダへ来る予定の方は大勢いると思います。一生に1度しか使えないビザです。カナダに行く前はカナダで毎日を充実して過ごそうと思っていたのに、こちらの生活に慣れてくると新しいことにチャレンジしなくなる人も少なくありません。彼女たちのように興味を持ったら何にでも挑戦してみると、新しい出会いが沢山あり、今までとは違ったカナダを垣間見れると思います。
来年このイベントはカナダの各地でも開催されるようですので、カナダに滞在予定の方、派手なアグリーセーターを着てぜひ参加してみてください。

斉藤 光一 Koichi Saito
長野県出身、バンクーバー在住。写真家としてBC州を中心に活動中。
各書籍、雑誌の撮影をはじめ、両陛下カナダご滞在からベッカム親善試合撮影まで撮影は多岐にわたる。近年はバンクーバーに住むペットの撮影に力を入れている。
www.k-graphicphoto.com