現地レポート

現地レポートでは、カナダ、ブリティッシュ・コロンビア州(BC州)からのリアルタイムなレポートをお伝えします。現地での体験談や、BC州を知り尽くした日本人移住者のレポートなど、BC州のトレンドをいち早くキャッチでき、旅の参考にもしていただけます。皆さんのコメント投稿も受け付けていますので、ぜひチェックしてください!

バンクーバーでカルチャー遊学

2015/07/20


UBC(ブリティシュ・コロンビア大学)の一室から、笑い声と共にとても楽しそうな雰囲気が部屋の外まで伝わってきます。中をのぞくと軽快なスコットランド音楽に合わせ、フォークダンスのようにパートナーが入れ変わりながらダンスをしています。


こちらは日本からカナディアン・カルチャー遊学でいらした皆さん。この日は地元のスコットランド・ダンスサークルのメンバーにスコティシュ・ダンスを習い、一緒にダンスに挑戦してみようという特別カリキュラムです。


カナディアン・カルチャー遊学とは、シニアの方を対象に大学構内で生活しながら英語を学び、多くの現地カナダ人と接しながら習ったばかりの英語を使って過ごすカナダ滞在プログラムです。
滞在中は大学の施設で寝泊りしますが、ベッドメイキング付きの各自個室(トイレ・バスルーム付き)が与えられますので団体行動と自分自身とのオン・オフを使い分けられるということも配慮されている点です。


英語学習ではTOEICやTOEFLの点を上げるのも大切でしょうが、コミュニケーションとしての道具として英語がしゃべれるようになると、旅もいっそう楽しめ、多くの人たちの考え方、意見なども分かり人生がより厚みのあるものになると思います。何よりも習った英語は直ぐに使わないと忘れてしまうので、こちらの皆さんのように間違いを恐れずにどんどん使うべきでしょう。


重要なことですが、このダンスクラブのメンバーは英語の先生でもホームスティのファミリーでもありません。一般のカナダ人である彼らの英語に対し、聞き取れない、また分からないことは何度か繰り返し言ってもらい、それでも分からなかったり、通じなかった点などはその日のうちに先生に聞くなどしているので、短期間に各生徒さんの英語力は驚くほど向上しているようです。


参加している皆さんにダンスの合間お話を聞いてみました。

「カナダは好きで今回10度目の滞在ですが、初めてこちらの遊学に参加してみて今までの忙しい観光中心の旅行では決して気付かなかったカナダの良さが分かり、益々カナダが好きになりまりました」(埼玉より参加)

「今回、遊学に参加は3度目ですが、そのたびメンバーが違い良い意味で緊張して初日を迎え、毎日をとても有意義に過ごしています。何よりも日本では決して会うことが無い方々とこうしてカナダで偶然お会いし、一緒に学び、食べ、喜び・・・今では全国に友達が出来、用事でその近くを訪れるときに会ってお茶などをしています」(大阪から参加)

「英語の勉強にクラスルームに向かうとき、スキップしながら行くのですよ。こんなに楽しい毎日とは想像もつきませんでした。毎日が充実しています」(神奈川から参加)


レッスンは大学施設を出ても実施されます。観光地でもありマーケットで有名なグランビルアイランドではふたりひと組で先生から与えられた課題をこなし買い物をして、それがその日の夕食になるそうです。自分だけでなくクラス皆のためにも、一生懸命道行く人に英語で尋ねたり、お店の人に聞いたりしながらの実践英語です。


また、スコーミッシュという田舎町へチャーターバスで出かけ、ファーストネイション(先住民)の方々と交流をしたり、ゴンドラで観光をしたりのプログラムもあります。観光とはいえバスの中も含めガイドさんはカナダ人。普段よりはゆっくりと難しくない英語で説明をしてくれますが、それでも分からないときは質問したり辞書を使ったりで、どの時間も英語漬けです。もちろん日本人の担当者が常に一緒なので、どうしても英語が分からないときは手助けをしてくれますので、英語が初級の方でも全く問題ありません。


カナダ人は仕事ばかりでなくバケーションに時間とお金を使い、自分の楽しい時間に投資して人生を豊かに過ごすことにも一生懸命です。海外に出て自分に投資、それはただ単に英語を勉強する、また観光地で記念写真を撮るということだけでは無いように、思います。そんな意味でも今までの既存の留学でなく、世界一住みやすい街に何度も選ばれたバンクーバーで、ご自分へ投資するカルチャー遊学というのも一考される価値は十分にあると思います。

Photos by Koichi Saito & Masumi Kikuchi

撮影協力:トワイライト・トラベラー http://www.twilight-traveler.com/

斉藤 光一 Koichi Saito
長野県出身、バンクーバー在住。写真家としてBC州を中心に活動中。
各書籍、雑誌の撮影をはじめ、両陛下カナダご滞在からベッカム親善試合撮影まで撮影は多岐にわたる。近年はバンクーバーに住むペットの撮影に力を入れている。
www.k-graphicphoto.com